手のひらの多元宇宙ゴマ

手のひらごとグルングルン回転します

サイの葬式

今日は4/5です。チャンプブロックにはトランプルが痛く、火力で焼くには高すぎる、忌々しいP/Tの4/5。なんでトランプル付いてるんでしょうね。なんで3点ドレイン付いてるんでしょうね。多くの人間がその姿を見ては舌打ちした憎きサイもイニストラードを覆う影の発売と共にサヨナラです。喜ばしいことこの上ない。

ボクはタルキール龍紀伝からMTGを始めた人間で、その時の主だった対戦相手だった人の持つデッキがアブザンでした。まだペスや狩猟者がいた頃ですね、あいつらも大嫌いです。最初はティムールを使っていたボクは幾度となく繰り出されるサイにイラつき、赤黒ドラゴンに手を出しました。*1マルドゥ氏族への歩みの始まりです。なんでマルドゥだけ先に龍王がスタン落ちするんでしょうね(すっとぼけ)

話がズレましたがサイの命日と共にタルキール覇王譚と運命再編のカードもスタン落ちするので、個人的に別れが悲しいカードを紹介したいと思います。


鱗デッキでお世話になりました。テーロスもいた頃は10/10になった威名の英雄が何度も相手を突然死させましたね。



突撃陣形デッキの影のエースです。3ターン目に6/6のトークンが出たりします。龍の目の学者も落ちてしまいますね。



白包囲です。搭載歩行機械がエルドラージサイズになるのは気持ちが良いものです。龍のモードもなかなか馬鹿にならない有用性で、白単にはこのカードの枠は作るようにしてました。



赤の全除去です。道の探求者と一緒に盤面とライフレースをひっくり返してくれました。



龍王コラガンです。赤黒ドラゴンからマルドゥドラゴン、ヒーローブレードまで引っ張りだこでした。次のスタンは龍詞の咆哮が強そうなだけに有用なドラゴンが減るのは悲しいです。快速ウォーカイトでも使おうかしら。



ヒーローブレードです。アリーシャが墓地から引っ張ってきたズルゴにぶん投げたり、ヤソヴァがオジュタイを寝取ったり、コラガンが突然死させたりしてました。


改めて覇王譚と運命再編のカードリストを見てみるとマナベースが凄い分、面白いカードが多いですね。イニストラードを覆う影のカードは変身が多い割に似たような効果のカードが多くて物足りない感じがあります。十三恐怖症とかは面白さしかないんですけどね。次のスタンは赤黒ドラゴンか黒単、もしくは青白エンチャントを組もうかと思ってます。

*1:今思うとこの時250円のコラコマを集めておいて正解でした。

こち亀の「アオ」は「いいぞ」

前提知識のあるオタク達の会話はわざわざ多くを語らない、という話で、今となっては有名なこの画像なんですけど「多く語らない」という身の振り方が知れ渡ったせいか



"ここ"が「いいぞ」って言ってませんか。
それだけです。

KING OF PRISM にやられた人のためのプリティーリズム・レインボーライブへの手引き

キンプリの、Over The Rainbow のライブで産まれて初めてプリズムショーを観た一条シンくんのような人が思ったよりたくさんいるのを知った(ボクもその1人だが)。形としてはスピンオフに近い続編だしもともとプリティーリズムを観てきた人ばかりだと思っていたのだが、そういうわけでもないらしく、かなり多くの人が初めてプリティーリズムに触れたようなのだ。


初めてキンプリを見てからというもの、「アレは何だったんだ」という高速道路を走っていたら生身のババアに追い抜かれたドライバーのような呆然とした感覚に囚われたボクはそれから脱却すべく、キンプリの母体ともいうべき存在、プリティーリズム・レインボーライブを視聴したのだ。


結論から言うと素晴らしい作品を多くの人に観てもらうべく、この記事を書いている。「51話もあるアニメなぞ、どんな勧めを受けようと絶対に観ない」という確固たる意志がある人はこのままブラウザを閉じてもらって構わないし、「お前に言われなくても観るつもりだぞ」という人はこんな駄文を読んでいる暇があるならブラウザを閉じて一秒でも早くレインボーライブを観てほしい。「言われなくてももう観てる」「そもそもプリティーリズムは全部観てるぞニワカめ」という人は暇なら読み進めて、あわよくば笑ってもらえれば幸いである。



プリティーリズム・レインボーライブを観るべき理由としては「ただただレインボーライブ自体が素晴らしい作品だから」とまとめてしまうこともできるのだが、キンプリを観て「レインボーライブも観たものか、でも長いしなぁ」という人に向けて、最後の一段、最初の一歩を踏み出すきっかけとなればと思う。




Over The Rainbowの3人にレインボーライブ内で何があったのか、というのはキンプリ内で語られてはいるが、なにぶん尺がどれだけあっても足りないような映画なのでかなり端折られている。あくまでメインは女の子のストーリーなので、男の物語は彼女たちのストーリーの進行とともに合わさりまとまることになる。「ヒロとコウジにいろいろあったけど仲直りして、カヅキも仲間になったぜ。」という結果、キンプリが産まれる種が蒔かれるまでの軌跡がレインボーライブで紡がれているのだ。


速水ヒロである。キンプリではコウジとの別離に誰よりも涙する爽やかアイドルとして活躍する彼。レインボーライブではコウジの歌、コウジそのものを手に入れるためヤンホモと化す。*1コウジが絡まなければ女子中学生に優しくアドバイスしたりもするので悪いやつではないのだが。とにかく一挙手一投足が面白い、もはや留守電すら面白いのはズルい。レインボーライブを観終わってからのprideは、イントロからして印象が変わるのを約束する。
(要求は控えめなタイプである)



神浜コウジ、キンプリで尻から蜂蜜を出し突然ブチ切れる彼は、レインボーライブでは女子中学生とラブラブになるためにやたらと重いストーリーを展開してくれる。コウジ自体は何も悪くないのだが、土曜朝にやってた女児向けアニメにしてはやけに重い話がかなり長く続く。あとキンプリほど声はねっとりしていない。2年間で彼の声帯(もしくは性癖)に何があったのだろうか。


仁科カヅキ先輩はレインボーライブの良心である。聖人と言って差し支えない。その聖人っぷりから女子中学生2人にモテる。彼のフリーダムであることへの拘り、彼が本当にストリート系の地位を下げているのかはレインボーライブを観れば分かることだろう。



この人たちもいる。負債が凄い人と仮面がダサい人とケモナーの人*2だ。キンプリの、そしてレインボーライブのいざこざはこの3人+1人の確執が根底にあると言っていい。キンプリの続編が作られるとして、この3人+1人の物語を知らないことは大きな損失である。グロリアスシュワルツコール前の演説も、女は勝利者に惹かれるって言いたいだけなのだ。あとカヅキとアレクサンダーが回転する時浮いてる理由もわかる(わからない)。



女の子の話をします。ここまで読んだんだから帰らないでください、お願いします。プリティーリズムは女の子の物語なので女の子の話をします。わかりましたね。
*3


女の子の話、と言ってもざっくりキンプリで語られた男どもと違って女の子に何があったか話してしまうと、レインボーライブの視聴を勧める文章としては身も蓋もないので、プリズムショーについて話したい。キンプリを観た人なら分かると思うが、プリズムショーとはスケート靴を履いてダンスをし、プリズムジャンプをする競技である。話の中で他の評価点も産まれるのだが、ジャンプの括りに入れられるし観ればわかるので書きませんよ。


「プリズムジャンプは心の飛躍」という言葉がある。プリズムジャンプはある種の必殺技のようなものであることは既にお分かりだろう。彼女たちも物語の中で成長し、新たなジャンプを会得していく。まさしく必殺技である。これがあるので飽きないのだ。その週の話が一件落着したので〆に歌って踊って終わり、ではない。お話の山場、最も盛り上がるポイントにプリズムショーがある。彼女たちはプリズムショーの最中かなり喋る。実際声に出してはいないだろうが、独白、モノローグの形で心境を吐露し、物語で自分が何を感じ成長したか、その結晶としてプリズムジャンプがある。自身が新たなステージに飛躍したことの表れとして新たなジャンプに成功する。彼女たちの友情の形としてプリズムジャンプが成立する。彼女たちのプリズムショーに同じ曲が使われることはあっても、同じプリズムショーは無い。プリティーリズム・レインボーライブでは、彼女たちの進化が51話を通して描かれているのだ。ボクがとにかく観てほしいのはべる様の最後のプリズムショーである。仲間と共に苦難を乗り越え成長した彼女のショーはレインボーライブの集大成と言ってもいいはずだ。歌が進化するという現象を観測することができる。



とにかく観てほしいのだが流石に51話ともなると長いと感じるだろう。1話24分が51話、1224分。約20時間弱だ、本当に長いだろうか。1日3時間ほどあれば2日で1クール分観ることができる。なんとなくダラダラしてる時間をレインボーライブに充ててみてはいかがだろう?ボクは正直言うと足りない。あと51話は観たい。そんなわけでボクは今オーロラドリームを観ています。オアシスが蜃気楼だったあたりです。




頭からここまで整合性を考えず書いてきて何の手引きにもなってないのに気づいたのだが、あなたの足を手で掴んで引きずり込むという意味で手引きだ。我ながらひどい。むしろキンプリにやられた人間がマトモに文章を書けると思わないでほしい。以上、プリティーリズム・レインボーライブ視聴を勧める記事でした。(打ち切り)

*1:「神浜コウジ」でGoogle画像検索するとやたらとヒロの画像が出てくる

*2:キンプリのあのシーンは本当に驚いた

*3:作中一のクールキャラ 蓮城寺べる様。声が低い

プリリズ初見者だったボクが、レインボーライブを完走して再びキンプリを観に行った件。

(注)例によってこの記事は映画KING OF PRISM by PrettyRhythm とアニメ プリティーリズム・レインボーライブの内容に言及しています。
  まだ観てない人は前の記事を読んでから映画を観てボクと同じ思いを味わってください。前の記事もネタバレですが、どうせ読んでも何もわかりません。



  2週間前、友人と海沿いの道をドライブしていたボクはよそ見をしたせいで、対向車線をはみ出した映画と衝突事故を起こし重傷を負った。心に大きなダメージと謎の興奮を残して走り去っていったKING OF PRISM。このまま逃してはいけない、男の子は負けたままではいられないのだから……


  そして、ボクは事故後の2週間に存在した空いた時間をほぼ全てプリティーリズム・レインボーライブの視聴に充て、昨日全51話を完走した。
  ボクはプリティーリズムに関して全くのド素人だったので、スピンオフであり後日譚であるキンプリを観るにあたって防御力ゼロの状態で挑んでいたわけだ。「しっかりと予習して、キャラクターの背景を掴み、本編で何度も行われるプリズムショーに慣れておけば敗北を喫することはない。今のボクに必要なのは奴を倒すだけの力を身につけることだ…」と一心不乱にレインボーライブを見続けたのである。
  
  
  

プリティーリズム・レインボーライブ、素晴らしい作品でした… 自分の殻を破り なおかつ自分らしい自分を見つける成長するキャラクター、それを一人ではなく 仲間と家族と成し遂げるシナリオ、販促のための新曲披露にとどまることない キャラクターの内面とリンクしたショー。どれを取っても見事で感動できるものだったし、何より51話という量を多いと感じさせない勢い。完走後のボクはただただ満足し、レインボーライブとの出会いに感謝するばかりであった。

  極めて個人的なものだが、何より驚いたことは今まで視聴した女児向けアニメに必ず一人はいた「どうしても好きになれないメインキャラ」がいなかったことだ*1。自分のため人のため努力する姿とその理由がわかり易かったのもあるだろうか。おとはに、あんとわかなに、べる様に、何度も目から男汁を流した。爆笑して涙が出てたことの方が多かった気もするが全て含めてレインボーライブだろう。


  というわけで、レインボーライブとの邂逅による熱も冷めぬまま完走翌日の本日2月8日、ボクは新宿バルト9の門を叩いたのである。オバレのストーリーも把握したし男のジャンプにも耐性はついた。何よりあのレインボーライブを体験した今のボクに勝てるものがあるだろうか(反語)。今度こそ、勝つのはボクだ!(集中線)



  「俺たちが目指すのは just now 勝者じゃなく勇者だろ」
  キンプリは勝たんと躍起になるボクを再びブン殴った。しかしそれは、前回の凄惨な暴力ではなく、目の曇ったボクを目覚めさせようとするバーニングソードブレイカーのような力強くも優しい一撃だった。やられたままではいられないと復讐に囚われ、法月仁になっていたボクをプリズムショーは救ってくれたのだ。仁くんも本編で救われることを祈ろう。
  ところでソードブレイカーって剣を折るためのやつですよね?完全にソードでブレイクしに来てますよね。


  二度目のキンプリはスッと心を満たし、オバレの3人と少し見えたその後のレインボーライブの面々の姿はボクを喜ばせるのには充分すぎるものであった。  …しかし、あまりに謎が増えすぎた。レインボーライブを視聴することで、初見で「何だコレは?!」だった部分は少し減ったのだが、知識が増え「こうあるはず」という観念を身につけたボクは2度目のキンプリを観ている間ひたすら「どうしてこうなった!?」と頭を抱えることになったのである。

  話し方がねっとりしてるコウジ、赤子らしきものを抱えるオーナー、すごくキモくなったコウジ、挑発耐性の低すぎるカヅキ、追放された割にササッと復権した仁、決算の特別損失がヤバすぎるエーデルローズ、練習でブチ切れるコウジ、いとちゃんと離れたくない的なことを散々やったくせにコウジ、親を交通事故で亡くしてるくせに二人乗りだコウジ、彼女のジャンプを率先して使うなコウジ、やっぱり喋り方がキモいぞコウジ。ボクはコウジが嫌いなのではありません、コウジが話の中心だっただけにこうなってしまうのは仕方のないことなのです。

  あと、シックスパックとか自爆する技とか接地してないヘッドスピンとかは意味不明なままでした。意味不明なのが正常だということはレインボーライブで学びました。あの時アレクサンダーも浮いていたんだ。浮いていたんだってば。


  ともあれ、キンプリとの再戦を果たしたボクの心は晴れやかで、劇場を出た時には世界が輝いて見えた。はたして次回作は作られるのか、歌と持ちネタ(?)を奪われたヒロ様は、シン君はホモなのか、散々暴れたのに予告には全く出なかったアレクサンダーは、レインボーライブで唯一救われていない仁はプリズムショーで救われるのか。気になることばかりだし、純粋に続きが観たい。できれば地上波で2クールやってほしい。あとCDも出してほしい。

  最後に平凡な言葉になるが、公開も5週目に入ったKING OF PRISM、まだ観てない人は是非観ていただきたい。プリズムのきらめきを、あなたに。

*1:オーナーの本体に膝蹴りを入れたくなったことは何度もある

ゲートウォッチの誓いが出ますね

来る22日、マジック:ザ・ギャザリングの新エキスパンション、ゲートウォッチの誓いが発売される。コジレック本体やらリターンやらハンデスエルドラージやらはプロの方とかがいくらでも強さを証明してくれると思うので、ストレージで100円しなさそうなカードの話をしようと思う。

1枚目は 復興の壁 である。
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毎回恒例壁クリーチャーとあなどるなかれ、CIPで3/3土地クリーチャーを作り出す、攻防一体の壁である。こいつの何が優秀かというと3マナ0/6の本体と3/3のしもべというサイズがまた絶妙で、戦乱のゼンディカー最強カードの1つ ゼンディカーの同盟者、ギデオン のアンチカードになりうる存在なのだ。ギデオンより先に着地し、後出しギデオンの2/2トークンを一方的に殺す土地と5/5となったギデオンを見事にキャッチする0/6の壁、このコンビの前にはスタンダード最強プレインズウォーカーの一角も自慢の攻撃力を発揮することは叶わず、死なないために延々チャンプブロッカーを生み出すことしかできないのである。

ただ、現環境でメイン4積みされるレベルの除去 絹包み に対しては非常に弱く、2マナでクリーチャーを除去しつつ土地を破壊するぶっ壊れカードとして活躍されかねないことには注意しなければならない。絹包みで包まれるクリーチャー筆頭の搭載歩行機械を2ターン目にプレイし、しめしめと包んできた相手を後悔させよう。後悔するだろうか?はじける破滅ですら撃ち得な気がするな?相手の除去がメチャクチャ強くなるだけなのでは?1枚目からこんな調子で大丈夫なのか?紹介するってだけだしいいか。


2枚目は 反射魔道士 である
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ゲートウォッチの誓いのハゲ枠である反射魔道士、書いてある通りCIPのバウンス能力持ちである。通常バウンス能力というとトドメの状況やよほど強化された敵でもないとただの一時凌ぎであったり、下手すると敵に塩ならぬサイを送ることになりかねないのだが、反射魔道士くんは一味違う。戻したクリーチャーを即座に唱え直すことを許さないのだ。次のターン殴ろうと思っていたクリーチャーが手札に戻り、再び場に出せるのはさらにその次のターン、やっと殴れた時には最初に場に出した時から3ターン経過している。圧倒的なテンポアドバンテージである。強化された始まりの木の管理人を戻されたアブザンアグロは震えてサイを待つしかない。神童ジェイスを3ターン起動できないコントロールは土地をつまらせ死ぬことだろうし、こちらは3ターンあれば除去を引くなりジェイスで取り返しがつかないところまで持っていくなりできるだろう。難題の予見者で抜いてもいい。強いぞ反射魔道士。ブリンクエルドラージで出し直したり、嘲る映し身をつけて殴るたびバウンスだ。コジレックの帰還や欠色悲哀まみれで死なないタフネス3も偉い。間違いなく強い。


普通に強いカードはいくつもあるのだが、普通に強いカードはみんな強いって言ってるしボクがわざわざ言及しなくてもいいやってなったのでこの辺でもういいですかね。正直言うと記事に画像を貼る練習がしたかったのです。
白のカードを紹介しましたが明日のFNMは赤黒欠色で出ることになりそうです。



あと、フレーバーテキストはこれが好きです。
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前向きな姿勢とバカな感じが赤っぽくていいですね。


ボクが「プリリズ初見者」としてキンプリに轢かれた件。


(注)この記事は、映画 KING OF PRISM by PrettyRhythm の内容に言及しています。



2016年1月、オタクたちはリンボーダンスに熱狂し、ディバインゲートの存在を信じ、駄菓子を貪り、内なるロジックに耳を傾け、名前を変えて襲い来るISと冴えヒロの亡霊と戦い、おきゃんぴ娘に声援を送り、ブブキを取り出し、霊剣山で待っていた。



…はっきり言うと、満足できなかったのだ。戦争が繰り広げられ、何人もの猛者が覇を唱えた2015年の熱量、それが一気に失われてしまった気がした。禁呪を詠唱することもゲッツをすることも二度とないかもしれない。喪失感から来る焦燥を何かにぶつけたかったが、2016年1月18日時点でその願いに応えてくれそうな作品(≒サンドバッグ)は現れていなかった。ボクは何かを殴りたかった。



1月18日、ボクはプリティーリズムの映画を観ることにした。気まぐれなのであまり期待はしていなかったし、男性のサブキャラの話と聞いていたので「うたプリみたいなもので、多少いざこざがあって、ライブをやって終わりだろう」と軽く見ていたのだ。今となっては見当違いにもほどがある。




ボクが持つプリティーリズムの知識はいわゆる女児アニメで、曲に合わせてCGが踊り、ゲームは宝石を筐体にセットするもので、ドロシーという子がミルキィホームズにいそう、という程度だった。プリティーリズムとプリパラの区別も付いていないのである。

そんなボクがKING OF PRISM by PrettyRhythm (以下キンプリ) を無防備で観に行った。



……そして、ボコボコにされて帰ってきた。頭の中は「なんなのなの」という処理能力不足から来るエラーで埋め尽くされ、知恵熱で頭痛が痛かった。

女性ウケもする男性キャラの話と聞いて棍棒で殴られるくらいの覚悟はしていたが、ダンプカーがスピンしながら突っ込んで来たのではヘルメット程度では役に立たない。



映画はプリティーリズム レインボーライフの登場人物である、「神浜コウジ」「速水ヒロ」「仁科カヅキ」の3人からなるユニット「Over The Rainbow」のライブシーンから始まる。アイドル的衣装に身を包み、スケート靴を履いた3人が曲に合わせて踊り出し、ボクの第一印象は「スケート靴でステップキメて、少年隊より凄いな」程度のものだった。この程度なら全然問題ない。ボクは高を括り、彼らのライブを鑑賞し始めた。

すると、ボクは突然自転車に轢かれた。何を言ってるのかわからないかもしれないが、確かにボクは3人が乗る自転車に轢かれたのである。後ろに女の子を乗せていたかもしれない。自転車の二人乗りは道交法違反だぜ。

ライブ中にかなり恥ずかしいタイプのイメージ映像が殴り込みをかけてきたのである。プリティーリズムの、プリズムジャンプというのはこういうものらしい。格ゲーで必殺技が決まると演出が入り、相手はなす術ないのと同じだろうと納得したボクは多少ダメージを受けながらも、3人が自転車の後ろに乗せた女の子に言った「しっかり掴まってろよ」という旨のセリフを初見のボクに対する挑戦状だと受け取り、「まだまだ戦えるぞかかってこい」とファイティングポーズを取った。



結果から言うと惨敗である。

回想シーンに、突然始まるイナズマイレブン的必殺技に、武内くんの腹筋に、スーパーゴーストカミカゼアタックの応酬に、しつこ目に飛んでくる唇に、男に欲情する主人公に、風呂場のランバ・ラルに、三木眞一郎に、空戦にいただろって感じのオレンジ髪に、音楽がメチャクチャ盛り上げてくるハグに、当然のように使われるTRFに、完全に宙に浮いてるブレイクダンスに、イメージ映像が終わった時に現実で退場したキャラに、ほとんど出番がない半分ほどのキャラに、ボクは1時間ほどひたすら轢かれ続けた。抵抗は意味を成さず、暴力の雨が止むまで息を絶やさない事だけがボクにできる全てだった。つまらなかったら殴ってやろうと思っていた映画にタコ殴りにされた。

一緒に観たプリリズオタクもだいぶ訳が分からなかったらしいので、ボクにプリリズの知識がないからというだけではないらしい。



ボクのアニメ史に残るレベルの交通事故である。プリリズ初見とはいえあそこまで酷い目に遭わされなくても……待てよ?プリズムショー初見で!?交通事故を起こす!?!?これはつまり、キンプリの主人公である一条シンくんと全く同じ立場なのでは!?!?!?

一条シンくんは冒頭のライブを鑑賞し、スーパーゴーストカミカゼアタックによってゲッツされたハートの高鳴りから自転車で土手からダイブし、地面に激突したところを目撃された人にスカウトされてプリズムショーの世界に足を踏み入れる存在なのである。



そう、プリリズ初見で完全に交通事故を起こしたボクと主人公は完全に重なっていたのだ。創作において共感させる登場人物作りが重要なことであるのは今更言うことでもないだろう。

キンプリは既存ファン向けの映画でありながら、プリリズ初体験の客にとっては視聴後にプリリズ世界に足を踏み入れるための門でもあったのだ。聖なる扉は開かれた。ディバインゲートは本当にあったんだ!父さんは嘘つきなんかじゃなかった!!



ボクはプリティーリズムを見ます。とりあえずレインボーライブから。キンプリから叩きつけられた衝撃を少しでもなんとかしたいし、新しい煌めきに出会える気がするのだ。



本当に頭が痛い中こんな記事を書いたのは、今日中に乱文でいいから形にしておかないとこのまま死にそうだったからだ。

願わくば、この記事が、プリティーリズムを見たことがないという人をキンプリ鑑賞に向かわせ、同じ目に遭わせるもとい、プリリズ世界に入門させるきっかけとなれば幸いである。







やろうやろうと言うだけ言っていたので


ブログを開設しました。

内容はツイッターでの与太話と基本変わらないと思います。

文才が無いのでいつ飽きるやもしれませんが、よろしくお願いします。