手のひらの多元宇宙ゴマ

手のひらごとグルングルン回転します

プリリズ初見者だったボクが、レインボーライブを完走して再びキンプリを観に行った件。

(注)例によってこの記事は映画KING OF PRISM by PrettyRhythm とアニメ プリティーリズム・レインボーライブの内容に言及しています。
  まだ観てない人は前の記事を読んでから映画を観てボクと同じ思いを味わってください。前の記事もネタバレですが、どうせ読んでも何もわかりません。



  2週間前、友人と海沿いの道をドライブしていたボクはよそ見をしたせいで、対向車線をはみ出した映画と衝突事故を起こし重傷を負った。心に大きなダメージと謎の興奮を残して走り去っていったKING OF PRISM。このまま逃してはいけない、男の子は負けたままではいられないのだから……


  そして、ボクは事故後の2週間に存在した空いた時間をほぼ全てプリティーリズム・レインボーライブの視聴に充て、昨日全51話を完走した。
  ボクはプリティーリズムに関して全くのド素人だったので、スピンオフであり後日譚であるキンプリを観るにあたって防御力ゼロの状態で挑んでいたわけだ。「しっかりと予習して、キャラクターの背景を掴み、本編で何度も行われるプリズムショーに慣れておけば敗北を喫することはない。今のボクに必要なのは奴を倒すだけの力を身につけることだ…」と一心不乱にレインボーライブを見続けたのである。
  
  
  

プリティーリズム・レインボーライブ、素晴らしい作品でした… 自分の殻を破り なおかつ自分らしい自分を見つける成長するキャラクター、それを一人ではなく 仲間と家族と成し遂げるシナリオ、販促のための新曲披露にとどまることない キャラクターの内面とリンクしたショー。どれを取っても見事で感動できるものだったし、何より51話という量を多いと感じさせない勢い。完走後のボクはただただ満足し、レインボーライブとの出会いに感謝するばかりであった。

  極めて個人的なものだが、何より驚いたことは今まで視聴した女児向けアニメに必ず一人はいた「どうしても好きになれないメインキャラ」がいなかったことだ*1。自分のため人のため努力する姿とその理由がわかり易かったのもあるだろうか。おとはに、あんとわかなに、べる様に、何度も目から男汁を流した。爆笑して涙が出てたことの方が多かった気もするが全て含めてレインボーライブだろう。


  というわけで、レインボーライブとの邂逅による熱も冷めぬまま完走翌日の本日2月8日、ボクは新宿バルト9の門を叩いたのである。オバレのストーリーも把握したし男のジャンプにも耐性はついた。何よりあのレインボーライブを体験した今のボクに勝てるものがあるだろうか(反語)。今度こそ、勝つのはボクだ!(集中線)



  「俺たちが目指すのは just now 勝者じゃなく勇者だろ」
  キンプリは勝たんと躍起になるボクを再びブン殴った。しかしそれは、前回の凄惨な暴力ではなく、目の曇ったボクを目覚めさせようとするバーニングソードブレイカーのような力強くも優しい一撃だった。やられたままではいられないと復讐に囚われ、法月仁になっていたボクをプリズムショーは救ってくれたのだ。仁くんも本編で救われることを祈ろう。
  ところでソードブレイカーって剣を折るためのやつですよね?完全にソードでブレイクしに来てますよね。


  二度目のキンプリはスッと心を満たし、オバレの3人と少し見えたその後のレインボーライブの面々の姿はボクを喜ばせるのには充分すぎるものであった。  …しかし、あまりに謎が増えすぎた。レインボーライブを視聴することで、初見で「何だコレは?!」だった部分は少し減ったのだが、知識が増え「こうあるはず」という観念を身につけたボクは2度目のキンプリを観ている間ひたすら「どうしてこうなった!?」と頭を抱えることになったのである。

  話し方がねっとりしてるコウジ、赤子らしきものを抱えるオーナー、すごくキモくなったコウジ、挑発耐性の低すぎるカヅキ、追放された割にササッと復権した仁、決算の特別損失がヤバすぎるエーデルローズ、練習でブチ切れるコウジ、いとちゃんと離れたくない的なことを散々やったくせにコウジ、親を交通事故で亡くしてるくせに二人乗りだコウジ、彼女のジャンプを率先して使うなコウジ、やっぱり喋り方がキモいぞコウジ。ボクはコウジが嫌いなのではありません、コウジが話の中心だっただけにこうなってしまうのは仕方のないことなのです。

  あと、シックスパックとか自爆する技とか接地してないヘッドスピンとかは意味不明なままでした。意味不明なのが正常だということはレインボーライブで学びました。あの時アレクサンダーも浮いていたんだ。浮いていたんだってば。


  ともあれ、キンプリとの再戦を果たしたボクの心は晴れやかで、劇場を出た時には世界が輝いて見えた。はたして次回作は作られるのか、歌と持ちネタ(?)を奪われたヒロ様は、シン君はホモなのか、散々暴れたのに予告には全く出なかったアレクサンダーは、レインボーライブで唯一救われていない仁はプリズムショーで救われるのか。気になることばかりだし、純粋に続きが観たい。できれば地上波で2クールやってほしい。あとCDも出してほしい。

  最後に平凡な言葉になるが、公開も5週目に入ったKING OF PRISM、まだ観てない人は是非観ていただきたい。プリズムのきらめきを、あなたに。

*1:オーナーの本体に膝蹴りを入れたくなったことは何度もある